甘い香り
†肩にかかるくらい
ぼーっと、なんとなく考えた。
恋って、一緒にいたいって思うものなんじゃないのかなって。
生憎あたしは恋なんてしたことないから、どうにもわかんないけど。
あるババアによれば反対押し切るくらいらしいからね。
だからやっぱり、プリムラとローダンセのことは納得できなくて。
「――…ミ様、如何なされましたか?」
「え…あ、」
やば、今って服屋さんが来てたんだった!
あたしはドレスなんて着るタチじゃないから
あっちで着てたような服を特別作ってもらってる。