甘い香り



「あの、マミ様は髪を伸ばされたらお美しくなられると思いますが…」

「はっ!?いやいや、そゆお世辞いらないんでっ」

「いえ、世辞ではありません」



…も、あたしにどうしろと?

服屋さんもキラキラした目で見てくるし…。

アスターの視線はバシバシ感じるし。



「…でも、髪伸ばす予定ないし」

「じゃあこれから伸ばしてくれ。
 髪が長いマミが見たいんだ」



そう、耳元でアスターが囁くように言う。

こ、この声反則!

低音ヴォイスやばいっ!!



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