甘い香り
さらり、と耳の近くの髪をどけて
ちゅっと…柔らかい感触が耳に触れる。
「ほあぎゃあああああああッッッ!!!!」
「フ…相変わらず面白い反応だな」
ずざざざっとソファーの端に行く。
金魚のように口をパクパクさせて、耳を押さえた。
見なくてもわかるくらい、きっと顔赤い…っ。
「何すんのっ!?」
「マミが可愛いから、つい」
くすり、と艶やかに笑うアスター。
その笑顔には色気やら何やらが混じっていて…
あたしはもっと、赤くなった。