甘い香り
「マミ、」
「ほぁ!?な、何…っ?」
「(ほぁ?)髪が伸びたら、ドレスを着てくれ」
「へ…いやいや、」
だからドレスなんか着ないってばーっ!!
何回言やぁアスターはわかるわけっ!?
肩にもつかないくらい短い髪を
アスターの白くて長い、けど
男らしい指が掬う。
「きっと…髪が伸びたマミは、今よりももっと美しくなる」
そう言ってまた、右目を少し閉じるから
あたしの鼓動は、早鐘のように打っていた。