☆★心風★☆
100m走で、2人ペアで走ることになってて、みんなは同じ学年同士で走ってたけど、私は……



『――――え?私余り?』



みんな2人ペアを作ってしまって、私だけが余った。



どうやら2年生の先輩も、1人余ったらしい。



『余ったんなら、1人で走るしかないよ』



『…はい』



部長にそう言われて、私は仕方なく一番後ろに並んだ。



『ごめんね、架村さん!』


みんなが謝ってきた。

『あはは、いいよっ!』



私は笑顔で返した。



私は、走ることに関しては、昔から“速い子”だった。



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