☆★心風★☆
って、え?



なんで私…地面に倒れてんの?


その場を理解するのに数秒かかった。



『大丈夫!?百々ちゃんっ!!』


背後から一緒に走っていた先輩の声が聞こえる。



そのあとから、バタバタと走ってくるみんなの足音が聞こえた。



『うっ……。ん…?えっと…』



立ち上がろうとすると右足がズキンと痛んだ。



『ぎゃあっっ!!』



それがありえない痛さで、また倒れてしまった。



ただ転んだだけなのに、なんでこんなに痛いのっ…?



痛みに耐えられず、涙が出てきた。



涙が下に落ちて、みんなも私が泣いていることに気づいたらしい。


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