☆★心風★☆
うそっ…


何で………?



鴻上くんはフッと笑みを漏らすと、頭を解放してくれた。



やっと上を見上げられるようになった私は、恐る恐る上を見た。



そこにはやっぱり鴻上くんがいた。



さっき笑ったかと思うと、また真顔になっていた。



「この前って…?あの、体育館裏の…?」



「…そう。煙草…止めてくれてありがとな」



照れくさそうに鼻を掻く鴻上くん。



今それしちゃダメだってっ…!!



遠くで見てる時も想いが溢れそうなのに、今それしたら……


「ダメだよ…」


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