☆★心風★☆
鴻上くんの手が、私の頬に触れた…



「いやっ!!」



私は鴻上くんの手を思いっきり払いのけた。



「…架村……?」



払いのけた私を、びっくりした目で見つめる鴻上くん。



「いつもそんな風に女を落としてんの…?」



そんな鴻上くんじゃないはず……



「私は遊びの女じゃない!!だって私…本当に、鴻上くんのこと好きなんだもん…!

そんな私の気持ち…利用しないで!!」



もうこれ以上、心を壊したくないの―――――。




「…は?架村、お前何言って…?」




鴻上くんは、眉を寄せて怪訝そうに私を見た。



鴻上くんが、私の肩に触れようと手を伸ばした……けど。


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