☆★心風★☆
全然怒ってる風には見えないよ!



「“おしおき”…受けてもらうから」



そう言ってニヤリと笑った鴻上くんは、まるで悪魔のようだった。



「ぎゃーっ!下ろしてくださいっ!」



ぶんぶんと天を仰ぐように手を動かすけど…



パシッ。




それさえも鴻上くんによって封じられてしまう。



見ると、鴻上くんは片手で私の身体を支えていた。



「ちょっ…落ちる……落ちます!」



「落ちねえよ」




「じゃあせめて下ろして!」




「無理」




「なっ…」


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