☆★心風★☆
ホントはずっとこれが言いたかったんだ。



鴻上くんは、私にたくさん初めてをくれた人だから。


私に、本気の恋を教えてくれた人だから。



“ありがとう“って、心から言いたかったんだ。



「なんか、別れ話みたい」


鴻上くんはあまりいい顔をしてくれなかった。



でも、それだけ私のことを好きでいてくれてるってことだよね。



鴻上くんは、制服の足の裾をめくりあげた。



「…これからもよろしく」


そう言って鴻上くんは、最高の笑顔で微笑んでくれた。

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