☆★心風★☆
「あら、そんなの学校に決まってるじゃない」



考え込んでる私に、実花ちゃんは不思議そうな顔をしてそう答えた。



「え?学校って、あの学校?」



「私たちの学校以外、どこがあるって言うの?」



実花ちゃんは、少し強めの口調で言った。



「う…。そうでしたね」



「私は友達と行くから、あんたは鴻上誘っていけば?」



「えー!!!!」



「ぶw真っ赤になっちゃって。可愛いんだから♪」



実花ちゃんたら、また私のことからかって…。



でも、イチゴ・オレ飲めるからいいか!!



鴻上くん誘ってみよう!!



実花ちゃんの話を聞いてすっかりご機嫌な私は、シャーペンを持つ手をすらすらと動かし始めた。



「あ、あんた…イチゴ・オレのことになると、ホント素晴らしいくらいやる気がでるわね…」



実花ちゃんは少し呆れながら苦笑いをした。




「さて!そろそろ勉強止めて買い物行こー」



実花ちゃんは教科書を閉じ、立ち上がった。



約1時間ぐらい勉強したかな?



私にしては頑張ったほうだと思う。



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