☆★心風★☆
俺が答えると、姉ちゃんは納得してない様子で俺を見た。



あっ…もういっそのこと姉ちゃんに全部話しちゃおうか。



姉ちゃんは今、中学3年生で、俺の学校のことなんて知らないだろうから、話せると思うんだ。



それに、姉ちゃんの瞳が言ってるから。



“何でも話しなさい”って…。



俺は姉ちゃんをまっすぐ見て、昨日の出来事を話した。



クラブの先生に架村に渡せと、記録ノートを渡されたこと。



でも今日の朝見てみたらそのノートがなかったということ。



そして、架村のことが好きなこと……。



「だからなくしたなんて言えないってわけね…」



すべてを聞き終えた姉ちゃんは、納得したようにうんうん、と2回頷いた。

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