ふたつの願いとふたつの時代
「おいっ!生存者がいるぞ!」
「お前!奴を見たか?」
彼らは死体をかき分け、私の元へと近づいてくる
「‥奴?」
「あぁ、大蛇と名乗る人斬りだよ」
「‥誰も見ていないです」
「何!!どういうことだ?お前な何故死体の真ん中にいるのに何も見ていないというのだ!?」
そのけんまくに私の身体はすくみ、
訳が解らない
という気持ちで涙が溢れた
「あっ‥、すまない。怖がらせてしまったか。お前怪我は?」
私は首を横にふる
「とりあえず、話が聞きたい。ここでは‥なんだ、警察官にいこう」