キッズ・バトル~君と過ごした夏~
「んもぅ、びっくりさせないでよぉ!
心臓止まるかと思ったじゃん!!」

「勝手にびっくりしたの、歌恋じゃん。
携帯煩いから目が醒めたら、携帯握り締めて、ニヤニヤしてんだもん。」

確かに……。

朝もはよから、携帯持ってニヤニヤしてたら、危ないヤツだよね…。

「何か、もう目が醒めたよ…。誰かさんのせいで!」

「わっ…悪かったわよ。煩くして!」

また、携帯が鳴る。
「沢田のお兄ちゃん!?」

頭をポリポリかきながら、呆れた顔の幹太が、あたしを見た。

「そう……みたい」

< 164 / 217 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop