キッズ・バトル~君と過ごした夏~
神に祈る気持ちで、幹太の小さくて、熱を帯びて熱くなった手を、ギュッと握りしめた。

どれ位、時間が経ったんだろう…。


ピンポ~~ン。


沢田君!?


急いで、階段を駆け降りた。


バタンッ!


「歌恋、幹太は?」
「2階の、あたしの部屋!」

「案内して?」

「こっち!」


二人で階段を走った。

「幹太?」

ベッドで、呼吸を荒くして寝ている幹太の顔を覗き込んだ。
「熱、計った?」

「38・5℃だよ。」

「高いな…。

タクシー待たせて有るから、早く行くぞ!」

沢田君が、幹太を背中におぶって、部屋を出た。


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