キッズ・バトル~君と過ごした夏~
「木内幹太くぅ~ん木内幹太くぅ~ん、診察室へどうぞぉ?」

「あっ、はい。」

幹太を抱っこした沢田君と診察室へ入った。

「どうされました?」

かなりのおじいちゃん先生が、ぐったりしてる幹太を見た。
「あっ…あの…朝のうちは、そんなでもなくて…あの…。」
「歌恋、落ち着け。ゆっくり話せ?」

テンパるあたしに、沢田君が宥めてくれた。

一度、大きく深呼吸して気持ちを落ち着かせた。

「あの、朝のうちは熱もない感じで、普通にテレビ見てて、
昼前になって、急に倒れちゃって、触ったら凄く熱くて熱計ったら、38・5℃で…。」

「あなた、お母さん!?」

「いえ、今一緒に住んでるいとこです」

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