キッズ・バトル~君と過ごした夏~
「こいつにとって、歌恋はお袋さんなんだよな。

上手く言えないけど、母親とは違う。

心のお母さん?

例え、産んで育ててもらってないけど、
気持ちが繋がった、心のお袋さん?

母親の愛情を知らないから、歌恋をお袋さんとして、見てるのかも知れないな。」

「陽介……。」

「あっ、タクシー来たな。」

あたし達の前に、一台の黒塗りのタクシーが止まった。

「歌恋…、お疲れさん。よく、頑張ったな。」

そんな沢田君の言葉が心に染みる…。


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