キッズ・バトル~君と過ごした夏~
家に帰って、幹太をあたしのベッドに寝かせた。

「んじゃ、俺コンビニ行って、冷却シートとか、スポーツドリンクとか買ってくるから。」

「陽介。あたし行くよ。疲れたでしょ?座ってて?」

部屋を出ようとした沢田君を引き止めた。

沢田君が、クルリと向きを変え、ニコッと笑って

「いいよ、歌恋は幹太に付いててやれ。
目、醒ました時歌恋がいなかったらきっと、幹太寂しいだろうからさ?」

「陽介……。
有難う。何から何まで迷惑かけて…。」
「迷惑じゃないよ。俺も幹太心配だから…。」

「有難う……。」

「んな顔すんな?」
そう言って、あたしの頭を優しく撫でてくれた。


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