キッズ・バトル~君と過ごした夏~
「出来たぁ~。
見てぇ、幹太。
今日は特別綺麗に焼けたでしょ?
この黄金色に焼くの苦労したんだからね!?」

「ふちっこ、焦げてんじゃん。」

うっ……。

コイツ、最後の最後まで毒吐くか?

「うそ…。
綺麗に出来てんじゃん。美味しそう。
早く食べよう。」

「うん。」

コイツの、谷底に突き落として、助ける会話…いい加減慣れたけどね…。

それも、あと僅かで終わりだと思うと、かなり寂しい…。

「美味しい。」

「マヂで?
ホントにそう思ってるのぉ?」

褒めてもらっても、何か裏が有りそうだと思う、あたし。

この一週間で、学んだ事…人の言葉を直ぐに信用するでない!!だ。


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