キッズ・バトル~君と過ごした夏~
「歌恋お姉ちゃ~ぁん!また来るねぇ~!!」



窓を全開にして、こっち向いて、手をブンブン振った。



「幹太~~ぁ!」



何故だか知らないけど、あたしの足が

勝手に走り出していた。



「幹太~~ぁ!
卵焼き、上手になるからね~~ぇ!


あんたも、ちょっとは、泳ぎ上手くなりなさいよ~~ぉ!」


少しずつ小さくなってく幹太だけど、頷きながら、手を振り続けていた。



バイバイ……幹太。

また、遊びにおいでよ?

待ってるからね?



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