キッズ・バトル~君と過ごした夏~
ピ~ンポ~ン。


「あっ、裕子だ!」
待っていました、裕子ちゃん。

ウキウキしながら、玄関のドアを開けた。

「やっほぉ~、遊びに来たよぉ。」

いつも見ている裕子の顔が、今日は何だか、天使に見えた。
「あ~ん、裕子ぉ。待ってたよぉ。」

あたしは、裕子に抱き着いた。

「ちょっと、ちょっと歌恋?

何この、アメリカンな出迎えは…。」

「ささっ、上がって上がって。」

普段以上の出迎えに不気味がる裕子だけど、嬉しい気持ちは隠せない。

普段なら、「まぁ、上がりなよ。」って
クールな、あたしだけど、幹太の相手をしてくれるとあっちゃあ、愛想も良くなるってもんよ。


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