キッズ・バトル~君と過ごした夏~
冷蔵庫から卵を取り出して、リベンジだ。

「貸して?」

幹太が卵を一つ取った。

コンコンコン

パキャ!

小さな手で、綺麗に卵を割った。

見事な、プリンとした黄身。

「スゲェ!幹太スゲェじゃん!」

と褒めた。

幹太は、もう一個卵を割りながら、

「俺ん家、お母さんいないから、ご飯はおばあちゃんが作るけど、簡単な事なら俺も手伝ってたから、卵割り位簡単だよ。」

って少し寂しそうに言った。


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