キッズ・バトル~君と過ごした夏~
何かさぁ、ウルウルきちゃった。

こんな小さな子供がよ?

お母さんの代わりに家の事してるおばあちゃんの姿をちゃんと見てて、いつしかおばあちゃんの手伝いしてんだよ?


そんな子もいるのにあたしは、何やってんだろ…。

何て、暢気に生活してんだろ…。

そんな気持ちに浸っていると

「なあ、歌恋?

早く焼きなよ。掻き交ぜて、砂糖入れといたから。」

「あっ…はい。」

卵焼き専用のフライパンを火にかけて、
あったまってから、油を敷いた。


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