キッズ・バトル~君と過ごした夏~
卵を流したけど、幹太があたしの手元をジッと見てる。

微妙にキンチョーしてる。

いい感じにクルクルと巻いた。

「でっ…出来たぁぁ」

皿に盛り付けて、フィニッシュ。

初めて、自分の作った料理が美味しそうと思った。

「ねぇ、魚焼かないの?」

そうだったぁ。

綺麗な卵焼きに感動に浸ってて、魚の存在を忘れてたわ。

魚もどうにか、ふっくら焼けてきた感じ!?

こんな朝食、沢田君好きかなぁ…?

椅子に座りながら、「おっ、美味そぉ~。これ歌恋が作ったの!?スゲェじゃん。」

なんて言われたら…

「歌恋?魚、焦げてない!?何か臭いよ?」


はっ……!


しまったぁ!

グリルを開けると、ギリギリセーフみたいな!?


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