キッズ・バトル~君と過ごした夏~
「ねえねえ、幹太さぁ裕子の事好きなのぉ?」

ご飯を食べながら、さりげなく聞いた。
自分でも、分かってる。

多分、凄いいやらしい顔してる。

何ての?

近所の、噂好きなおばちゃんみたいな顔?

正面で、あたしが変顔でしかも、何の前触れもなく聞いてきたからなのか、幹太が、どん引きしていた…。

おかまいなしに、また聞いた。

「裕子、好きなの?」

「別に…。」

確実、動揺してる。
そりゃそうだろう。
相手は、まだ6歳だ。

てきぱきスルーする方が怖いかも?


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