キッズ・バトル~君と過ごした夏~
「あ~っ!

何かイライラする」
幹太に突き返された
アイスを食べながら、一人幹太の態度に腹を立てていた。

裕子だ!

テーブルの上に置いてある携帯に手を延ばした。

「もしぃ~。

また幹太、機嫌悪くてぇ~。

意味分かんない。」

さっきの出来事を裕子に話しした。

「歌恋…あんたバカ!?

デリカシーないし!
子供相手に、直球勝負してどうすんのよぉ。」

「何で?

恋バナは普通っしょ!?」

「それは、あたし達はでしょ?

相手は、幼稚園児なんだし、前触れもな
く聞いた歌恋が悪いよぉ。

恥ずかしいんだからさぁ…。

とくに男の子は、純情なんだから、身内がやみくもに聞いたらダメだって、おかんに聞いた事あるよ!?」

そうなの!?

「とにかく、暫くほっといてあげたら?
私、おかんじゃないから、よく知らないけどさぁ?」


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