キッズ・バトル~君と過ごした夏~
「じゃあ、翠(ミドリ)よろしく頼むよ」
「お兄ちゃん、任せて!気をつけてね。」

「有難う。じゃあ幹太。おばちゃんや、お姉ちゃんの言う事聞いて、お利口にしてるんだぞ?」

おじさんが、少し屈んで幹太の頭を撫でた。

「はい。パパ。

行ってらっしゃい」
玄関先で、おじさんの姿が小さくなるまで、ずっと手を振り続けてた。

「あたしの部屋に行く?幹太。」

「うん。歌恋ちゃん。」


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