キッズ・バトル~君と過ごした夏~
人込みを掻き分けながら、前に行く。

「イタッ!!」

誰かが、あたしの足を踏んだ。

足元を辿っていくと、何やら小太りなちびっ子だった。

しかも、サンダルの上からだったから、痛過ぎる。

ちびっ子に「あのねぇ、ぼく!?

足踏んでるんだよね!?」

そう言うと

「あっそ!」

という返事をして、フイッと前を向いた。

こんのガキッ!

「ねぇ、ちょっと僕!?お姉さんの足踏んでるんだけど?

何か言う事ないかなぁ?」

口元は笑ってても、目が笑ってないのが自分でも分かる。


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