キッズ・バトル~君と過ごした夏~
そんな薄ら笑いをしたあたしに恐怖を感じたのか、子供の顔が、引き攣っていく。

そんな時だった。

「姉ちゃんに謝れよ!!」

と、あたしの隣からズイッと幹太が出てきた。

それに気付いた子供が噛み付いた。

「何だよ、お前!」
「姉ちゃんの足踏んだ癖に!ちゃんと謝れよ!!」

「うるさい!」

子供が、幹太を突き飛ばした。

その衝撃で、幹太がシリモチをついた。
「いったぁ~!」

「ちょっと?

そこの君!?さっきから酷いよねぇ?」
あたしは、子供を睨みつけた。

「ふぇ……。

ふぇ~~ん!ママぁ~!!」

その子供は、母親の所に走って行った。

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