キッズ・バトル~君と過ごした夏~
「陽介ぇ。
そろそろ行かね?」
一緒にいた山田が、長話してる沢田君に声をかけた。

おのれ。

やぁ~まぁ~だぁ~
せっかくのチャンスを!

「だな。じゃあな、幹太!木村!」

極上スマイルで、手を上げた。

クアァァァ!

沢田君、その笑顔、反則ですからぁ~!
キュン死にしそうだし!

「ねえ、お兄ちゃん好きな人いる?」

突然の幹太の問い掛けに、皆がキョトンとした。

「今は、いないよ?でも、気になる人はいるかなぁ。」

そう言って、沢田王子は山田と行ってしまった。

「気になる人、いるってさ?」

幹太!あんた何物?

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