夏恋つづり

「莎矢、絋には転校のこと…話した?」



「まだ…」


私は声を詰まらせた。


実は…




まだ絋には転校することを話していない。




言おうとは思ってる…。


いずれは言わなくちゃいけないんだし…。



でも…



絋を目の前にすると、言えなくなっちゃうんだ…。



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