夏恋つづり
「なんでだよ…。はっきり理由を言えよ。」



絋の言葉に、私も感情が最高潮に高まる。





「莎矢…」

「絋の前に立つと、絋のことを考えると、なんにも言えなくなっちゃうの!!だって絋のことが、す……」



私はそこまで言って、はっとなった。



潮が引くように、サッと高ぶっていた思いが引いていくのを感じた。



< 152 / 211 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop