夏恋つづり
玄関先でみんなの輪に囲まれて、何気ない会話を交わしていた。



もちろん絋の姿はない。



昨日、あれだけ言い合ったもんね…。



来るわけない…。



「皆さん、今日は、わざわざありがとうございます。」



お母さんは、お礼を言いながら、みんなに冷たいジュースを紙コップに入れて手渡す。



ジュースを飲みながら、賑やかに話をして時間を過ごしていた。



私もそんなみんなの気持ちを受けとめて、笑顔を心がけていた。



< 159 / 211 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop