夏恋つづり
「莎矢!」



息をきらしながら、果織がやって来た。



「果織…走って来たの?まだ時間あるから急がなくても大丈夫だったのに…。」


私は、果織の傍に駆け寄った。



「莎矢…、これ…絋から渡してほしいって…。」



え…?



果織は、小さく折り畳まれた紙を私に差し出す。



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