夏恋つづり
「それじゃあ、かえろうか?」



絋は私の手を握ったまま、ゆっくりと歩きだす。



「わかるの!?わたしのいえ。」



「さやのいえは、わからないけど、ぼくのうちは、わかるから。」



そっか…。



絋の家に行けば、何とかなるもんね…。



絋は、こんなに広い向日葵畑でも迷うことなく家に帰れるんだ…。



すごいなあ…って私は思った。



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