夏恋つづり
「私なら無理してないから大丈夫!」



いつも果織とおしゃべりをしている時みたいに、にっこり笑った。



「私だって、莎矢と何年も付き合ってる。だから分かっちゃうんだ…。言葉にしないで隠してる気持ち。」


唇をキュッと結んで悲しそうな顔をする果織に、私も自分の笑顔が歪んでいくのを感じた。



そうだよね…。



果織には嘘はつけない…。



< 62 / 211 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop