夏恋つづり
「どうしたんだ?二人で朝からしんみりして…」


「絋……。」



不思議そうに、私たちの顔を覗き込む絋に、果織は何か言いたそうだけど、何も言おうとしなかった。




「莎矢…。俺、今日話して、誘ってみるよ。」



真面目な顔つきで私を見る。



「幸運を祈ってるよ。勇気を味方にして頑張れ!」



力強く絋に言うと、絋は、笑って頷いた。



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