夏恋つづり
『先生!私たちから莎矢に渡したいものがあるんですけど…いいですか?』



そう言うと、学級委員の千香が黒板の前に出て来た。


なんだろう?渡したいもの…?



涙を拭って、隣にやってきた千香と向かい合う。




「これ…みんなで寄せ書きしたんだ…。色んなメッセージが詰まってるから、新しい学校行って、辛いこととかあったら、これ見て少しでも元気になってもらえたら…って思って。」



スッと私の前に色紙が差し出された。




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