夏恋つづり

「莎矢…。」



教室の生徒がまばらになる中、絋が私のところにやって来た。



寂しげな表情の絋に、私は笑顔を造っていた。



「絋も…ありがとう。色紙のメッセージ…。帰ったらゆっくり読むからね。」



色紙を手にして、私はお礼を言った。



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