夏恋つづり
「莎矢、大丈夫か?」



「…何が?」



「ほら、さっき泣いてたから…。俺、あんなに莎矢が泣いてるの見るのは初めてだったからさ…。」



心配してくれてたの…?



絋は、優しいね…。



「うん。もう平気!」



私は帰り支度をしながら、そう答えた。



< 92 / 211 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop