littleHEART
午後の授業は昨日の彼を思い出し、考えていたらあっという間に放課後になていた。
私はまた屋上へ向かった。
そこにはやはり誰もいなかった。
サッカー部の練習風景が少し見え、私の目には少し涙が滲む。
いつから私はこんなに弱くなったんだろう。
弱くなんかなりたくない。
寝そべり、空を見ると空は青かった。
ふと、なぜ空は青いのかという疑問が浮かび、誰かが海の色が反射して青いんだと言っていたのを思い出した。
家に帰り、ソファーに座りながら早瀬君を思い出した。
茶髪なのに全く髪に気を使ってなくてボサボサ、しかも黒ぶち眼鏡という少しダサイ感じだ。
さわやかな瀬戸君の友達だと思わないくらい2人は正反対だった。