littleHEART



「依音ちゃん、あのね........お姉ちゃん彼氏が出来たの。」
琴ちゃんは赤くなりながらハニカミ顔で私に言った。






「知ってたよ。学校でも噂になってたし。」






「えっ、もう知ってたのぉ?依音ちゃんの事ビックリさせたくてメールしなかったのに。」
琴ちゃんは眉毛をくの字にしながらしょんぼりしていた。








「櫂里でしょ。高宮櫂里。」
私は震える唇を我慢しながら冷静に言った。
櫂里は私の好きな人だった。
サッカー部で1年ながらエースで優しくていつも笑ってた。
そんな彼が好きだった。
でもやっぱりみんな選ぶのは琴ちゃんなんだね。










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