へんじん生徒会
「ていうか、腕章見せればいいんだよね」

鞄からガサゴソと取り出した腕章には、“生徒会 書記”と記されていた

「これで信じてくれたかな?」

鳳凰堂先輩は相変わらず軽薄な笑みを浮かべている

「あたしを、説得しに来たんですか?」

あたしは身構えた
誰に何を言われようと、意見は変えないから!

「い~や。どうして断ったのか聞きたいだけだよ」

「生徒会に入ることを断った理由、ですか?」

「そうだよ。
生徒会には会長、副会長、それに俺っていうイケメンがいるわけじゃん?
女の子ならやっぱり、何とかして入りたいって思うはずなんだよね~」

うわ~、この人自分のことイケメンって言ってるよ
まあ、否定は出来ないんだけどさ

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