へんじん生徒会
「断ったのは・・・・・・自信がないからです。あたし、そういう仕事したことないですから」

「ふ~ん、美咲ちゃんはマジメだね~。でもさ、俺全然仕事してないよ?」

は?

「生徒会の仕事ってほとんど会長が一人でやってるからね~」

「え、誰も手伝わないんですか!?」

「誰かが手伝う時もあるけど、基本は一人だね~。
会長もそれを望んでるし、そもそもそっちの方が効率良いから。
ていうか、会長って人の言った事全部記憶してるんだよ?
書記なんていらないと思わねぇ?」

会長、一人でやってるんだ・・・・・・

「じゃあ、先輩は普段何やってるんですか?」

「俺?
ん~、カラオケ行ったり、ゲーセン行ったり、女の子と遊んだり?」

そっちじゃねぇーー!!

「生徒会で、です!」

「あ~、そっちか。
たまに会議があってさ。
会長に意見を求められて、答えるくらいかな~」

「それだけ、ですか?」

「うん。って、あー!!」

いきなりあたしを指さして驚く鳳凰堂先輩

「な、何ですか?」

じーー

「ちょ、顔近づけないでくださいっ!!」

急接近してきた鳳凰堂先輩の顔を押し返した

「いや~、普通って聞いてたけど、生で見たら可愛いじゃんっ!」

「か、からかわないでください!
もう話は終わりですよね。
あたし、帰ります!」

何でこんな軽い奴が生徒会役員なの!?
誰にでも“可愛い”って言ってるんだろうな
なんか、ムカつく


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