へんじん生徒会
香取先輩と生徒会執行部室にやってきた

そこには誰もいなくて、香取先輩は早速マイクをセッティングしている

「あの、さっきは失礼なこと、すみませんでした!」

「別にええよ、慣れてるし」

「はい、すみません・・・・・・」

いつもの事かもしれないけど、次からは気をつけなきゃなぁ
逆の立場だったら絶対傷付いてるし

「図星やからやと思うで」

え?

「何で悩んでるかは知らんけど、
引っ掛かるんはそれが図星やからやで」

先輩、あたしが悩んでるのに気付いてくれたんだ

「ありがとうございます。
でも、それは・・・・・・」

「認められへんねやろ?
そんなんちゃうって思ってんねやろ?
でも人間観察ばっかやってきたウチに言わせると、それは事実やで」


あたしが“変わってる”のが、事実?
“奇抜で楽しい生活”を求めてるのが、事実?


「心の奥にしまってた事を掘り起こされたからや。
あんたが揺さぶられてんのは」

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