へんじん生徒会
「すぐに認めようとせんでええよ。
焦っても整理できへんのは一緒やから。
でも事実やってことは覚えとき」

香取先輩は気持ちを表情に出さないけど、何よりも優しい顔に見えた
お姉さんとかお母さんのような温かさを感じた

「わざわざこの事を言うために、あたしを引き止めてくれたんですか?」

「ホンマやったら見てみぬフリするんやけど、あんたの周りにこういう事言ってくれる人いなさそうやから」

先輩は興味なさそうに言ったけど、あたしを気に掛けてくれてるんだよね

「せ、先輩~~!!」

あたしは先輩に思いっきり抱きついた

「ちょ・・・あんた・・・めて・・・・・・」

マイクを使うのを邪魔しちゃってるんだけど、関係ない!
あたしは先輩の小さな体を抱きしめた

今の感謝の気持ちを表すには、これしかないと思って



ガチャ

あ、会長だ

「す、すまん、続けてくれ」

バタン!

・・・・・・

ぎゃー、誤解されたーー!!



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