へんじん生徒会
「先輩は、どうして生徒会に入ったんですか?」

「神宮寺グループがバックについてるから。
だって、怖いもんなしやろ?」

は、ははは
ここは笑っとこう

「なんや、あんた断ったんちゃうん?」

「そうなんですけどねー」

「あー、会長しつこいからなー」

あたしは苦笑で返事をした

「先輩はどう思いますか?」

「正直に言って欲しい?」

「もちろんです!」

「正直、どうでもええよ」

そ、そうなんだ・・・・・・

「会長と門城は熱心やけどな」

「え、門城先輩が?」

「あの子真面目やからね。
ここに普通がおらんってこと気にしてるから」

真面目なのに元不良で、元不良なのに全国一位か・・・・・・
だめだ、深く考えるのはよそう

「ま、好きにしたらええよ。
あんたが決めることやし。
どっち選んでも、長所と短所があるから。
好きなだけ考え」

香取先輩は冷たく言い放った

「はい、ありがとうございます」

でもたぶん、それは照れ隠しなのかなって思った


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