へんじん生徒会
一つ思い出したことがある

幼稚園だったか、小学校低学年の時だったか

あたしは確かに思ってた

物語の主人公みたいになりたいって

毎日が刺激的で

時には難事件が起こって

どんな困難な状況になっても諦めず

結局解決しちゃうような

そんな主人公に憧れてた


でもいつの間にか諦めてた

だってあたしはあまりにも普通だから

何ができないわけじゃない

でも何も上手くはできない

人より秀でたものが何もないんだ


だから

そんなあたしに主人公は無理だ

主人公を囲む重要人物も無理だ

役を与えられたとしても女子高生Cだ

そう言い聞かせてた
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