[短編]15歳の君へ
「憐…憐…」
今でも夢に出てくる
お母さんが……

私が剣道を始めたのは
お母さんが言ったからだった。




「憐は本当に強いのね。」
お母さんからこの言葉を言われたいから
頑張っていた。


でも、お母さんは私を道場まで迎えにくる時に交通事故にあって、永久の人になった。
雪がシンシンと降るクリスマスの日だった。

私がお母さんに「迎えにきて」と言わなければ、お母さんは死なずにすんだのに…

自分を責め続けた…
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