[短編]15歳の君へ
「咲夜、傘忘れたでしょ。」

淳司たちといる俺のとこへ憐が折りたたみ傘を持ってきた。


「悪いね憐ちゃん。こいつ雨でも傘差さないから。」
淳司たちが憐をからかう様に言った。

「そんなの風邪引くじゃん。」
そう言って無理矢理その傘を俺の手に押し付けた。



「うるさいな!!雨に濡れて、風邪引いたってお前に迷惑掛けなきゃ良いんだろ?」

「少しは私に迷惑掛かんの!!ご飯部屋に運ぶのは私。学校からの手紙やノートをあんたに渡すのは私。なんかしら、迷惑は掛かってんのよ!!」

「……」


「なんとか言ったら…」

「ちょっと来い!!」
憐の腕を引っ張って屋上まで行った。
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